私は大学生時代、英語ディベートというものをかじっていましたが、大会前になると徹夜で資料作成に追われる日々が続いていました。そんなとき必ず手にしていたのがエナジードリンク。社会人の今もときどきエナジードリンクの力を借りる時があります。
そんなエナジードリンクですが、「飲みすぎは危険」と言われていることはみなさんご存じでしょう。ですが、どれだけ飲むと危険なのでしょうか?
1.エナジードリンクの成分を知る
エナジードリンクの危険性を調べるためには、その成分を調査するところから始める必要があります。
エナドリってなんかいろいろとすごい成分が入ってそうですよね…。ではさっそく、エナドリの代表格、「レッドブル」で調べてみましょう。
成分 | 含有量 |
---|---|
たんぱく質 | 0g |
脂質 | 0g |
タンパク質 | 27g |
ナトリウム | 200mg |
ナイアシン | 7.5mg |
パントテン酸 | 5mg |
ビタミンB6 | 5mg |
ビタミンB2 | 0.225mg |
ビタミンB12 | 5μg |
カフェイン | 80mg |
アルギニン | 300mg |
この成分表を見つめてみて、うむむ…、怪しそうな成分で言うと
- ナイアシン
- パントテン酸
- カフェイン
- アルギニン
よし、これら成分についてそれぞれ調べてみましょう。
ナイアシン
ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをします。これは皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもすることになります。不足すると食欲がなくなり、消化不良、皮ふの発疹がおこります。
消化不良やひどい下痢などの消化器系の障害や、肝臓の障害などの過剰症がおこることがあります。
1日100mgで皮膚紅潮、1日2000mgで肝障害の可能性があります。ですが、エナドリ1本あたり、7.5mg。つまり1日14本以上飲まないと影響はない。
よって、ナイアシン無罪!
パントテン酸
パントテン酸は、糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する役割をしています。また、コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関係しています。
これらのことから、皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもしています。不足すると、成長障害、手足の知覚異常、頭痛や疲れなどがおこることが知られています。
とり過ぎた場合の有害な影響はほとんど報告されていません。
ないですね。
よって、パントテン酸無罪!
カフェイン
カフェインは、興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬です。通常の量であれば学習と記憶に影響し、一般的に反応時間、覚醒、集中、運動コントロールを向上させます。
カフェインの摂り過ぎは骨を弱くし、ひどい場合には死亡する恐れもあります。また、常用するとかえって頭痛が起こりやすくなります。
そして1日250mg以上の接種で軽度な中毒に、1時間に5g – 10g摂取すると死に至ります。
日本中毒学会の調査によると、2011年-16年の5年間に日本国内で3人がカフェイン中毒により死亡しているようです。
エナドリ1本あたり、80mg。つまり1日3本以上飲むと軽度な中毒になってしまうです。
⇒要注意!カフェイン
アルギニン
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
脳下垂体から分泌される成長ホルモンは病気にかかりにくい体を作ったり、傷の治りをスムーズにしたりする効果が期待されています。俗に、「免疫機能を高める」と言われています。
1日10g以上で腹痛や下痢に、さらに間接肥大や骨の奇形のリスクがあります。
エナドリ1本で300mg(=0.3g)。1日33本以上飲めば影響が出ます…。
すなわち、アルギニン無罪!
ようは、カフェインに注意しろ!ってことですね。意外と他の成分は安全みたいです。
2.実際の死亡例
これは気になりますよね…。ググって出てきた記事をとりあえず貼ってみます。
そこまで多くはありませんが、あることにはある、といった感じです。
3.結論
1日2本まで。3本以上は危険。これだけ覚えておけばひとまずは安心。
あとこの記事では特に触れていませんが、肥満気味の人は糖尿病にも注意ですね。これはエナドリに限った話ではありませんが、糖分たっぷりの清涼飲料水とかは要注意。
以上。