時は8月の真夏日。大阪へ出張中でしたが山の日を跨いでいたので自転車を担いで福井まで足を運びました。
今回の記録は福井から金沢までの道のりを走破した時のものです。
1. 今日の天気と気分
2022年8月11日(木・祝日)。天気は晴れ、最高気温は39度。
ニュースアプリが本日の運動は控えるようにと通知が鳴りやまぬ一日でした。
2. 実際に走ってみました
今回は大阪からの出発。
大阪からサンダーバードに乗って今回のスタート地点である福井に向かいます。
世の中は本日からお盆休みが始まるということを全く意識していなかったので、列車が満席という事実に驚きを隠せません。
自転車はいつも通り座席の一番後ろに置くことができました。
列車は定刻通り大阪駅を出発し最高速度時速130kmで順調に目的地へと向かっていくように思えたのですが、敦賀を越えたあたりから急に低速運転に。
車内アナウンスをよく聞いてみると、どうやら昨日まで北陸本線の敦賀~武生間は大雨の影響で運転見合わせだったようで、このサンダーバードも本日から運転再開していたようでした。
なんにも知らずにここまで来たので、つくづく自分の強運さに感心いたしました笑
たしかに窓の外をよく見ると、川とか道路が茶色く濁っていました。
皆さん知ってましたか?福井県は恐竜の町なんですよ。
私も福井出身の後輩から聞いて初めて知ったくらい、正直マイナーな情報でしたが福井駅に着くと恐竜推しがすごい。福井の勝山市北谷町には日本最大の恐竜化石発掘現場があり、それゆえ福井県は恐竜王国とも呼ばれているようです。
さっそく恐竜のバックに自転車を組み立てます。
組み立て終わった後、若干人だかりができていた駅の広場に向かってみると、記念写真を撮るにうってつけの恐竜さんがいたのでここでまず一枚。
恐竜の写真も撮ったのでいよいよ福井駅を出発します。
城跡に建てられたカッコいい福井県庁の脇を通り、まずは福井一の名所、東尋坊へ向かいます。
東尋坊へはとにかく道を北へ進んでいくのですが、一本の道では行くことができず何度か曲がる箇所を間違えながらも、自然豊かな風景に免じて穏やかな心持で目的地へと向かいます。
九頭竜川を渡り、田んぼが広がる道をただただ走り抜けます。
来ました東尋坊。
今回のルート最大の見どころである東尋坊は、巨大な柱状の岩(柱状節理)が約1kmにわたり海岸線に広がる豪快な景観は世界的にも珍しいらしく、国の天然記念物にも指定されています。
商店街を通り抜けると賑やかな場所に出まして、東尋坊を海から見ることができる観光船の宣伝や子供たちの賑やかな声が至る所から聞こえてきました。
私はビンティングシューズを履いていたので岩場まで降りることはかないませんでしたが、崖の上から景色で満足するように努めました。
ですがやはり上からだと東尋坊の迫力が今一つ伝わってきませんね…。今度来たときは観光船に乗ろう。
少し外れたところに恐竜さんが一人笑顔で待ち構えていました。
周りに誰もいなことも相まってなかなかシュールないで立ちでした。
東尋坊からぶらぶらと自転車を走らせ、雄島という中心に神社がある島に立ち寄りました。
島へとつながる橋は改修中で見栄えはよくありませんが、ぼちぼち人も集まっていて、ここも観光地の一つのようです。
東尋坊から一度南下し、金沢につながる国道305号線に向かいます。
国道までの道が一本道ではなかったので何度かスマホでGoogleマップを確認するという面倒なことをしながら進んでいきました。
地図が表示できるガーミンのサイコンをどこかでなくしてしまったのが悔やまれる…。
途中、堆肥の臭いがぷんぷんする場所だったり、遠くからでも目立つ巨大なウォータースライダーがある芝政ワールドの横を通り抜けながら、どうにか国道に合流できました。
国道を北東に進むと、右手に結構大きな湖が見てきました。
この湖は「北潟湖」という汽水湖で、昔は牡蠣の養殖が盛んだったそうですが、潮止めの橋が作られたことに徐々に淡水化して養殖業も衰退した歴史を持つとのこと。
北潟湖に架かる、写真の奥に見える赤い橋脚の橋はアイリスブリッジというのですが、歩行者と自転車しか走れない橋みたいです。
ちょっとしたサイクリングロードみたいになっているみたいですが、金沢への道とは外れているので今回は走りませんでした。
この北潟湖が結構大きくて、約6kmほどずっと湖畔を走っていました。
湖から抜けたと思ったらそこはもう石川県。グッバイ福井県!
特に入るわけでもないのにわざわざ立ち寄った月うさぎの里から北上して、できる限り海岸線に沿って進もうと道を探します。
ちなみにここにはたくさんのウサギが野放しにされているみたいなのですが、もしかしたら外から見えるかも!という淡い期待を持っていたら見事裏切られました。外からは何も見えん。
さて、自然豊かな田園風景の中を炎天下38度の中心地良く走っていると、いつの間にか予定していたルートを大きく逸れてしまうアクシデントに。
奥に見えるのが現在建設途中の金沢~福井を結ぶ北陸新幹線なのですが、本来海岸線に向かって走る私としては出会うはずのない路線でした。
道を誤ったことに気づいても今から起動修正する気力はなく、このまま金沢向かっちゃえ!ということでとりあえず昼ご飯を食べるために当初立ち寄る予定ではなかった加賀温泉駅エリアをぶらぶらすることに。
本日どこでお昼を取るかGoogleマップとにらめっこしていたのですが、見つけたお店はどこも並んでいて、汗だくの自分が入るのは若干気が引けるということもあり入れず。
結局…。コンビニです。
安定の美味しさ。コンビニの脇に座り込み、これからの道順を確認しておきます。
15分程度休憩して、金沢に向けてまた漕ぎ進めます。
加賀温泉からは小松空港の脇を通り、ひたすら北上にしていきます。
道から飛行機を見ることができるかなと思ったのですが、地図でみるより思いのほか道と空港を隔てるスペース広く、その希望はかないませんでした。
小松空港は自衛隊の基地でもあるので戦闘機とか観れると思ったのですが残念です。
交差点で信号待ちをしていると、小さな小屋の中に人影が。
38℃の炎天下、この小屋の中は一体何度になっているのでしょうか…。想像しただけでもくらくらしてしまいそう。
途中、松井秀喜ベースボールミュージアムへの案内板が出ていたのでせっかくなので立ち寄ってみることに。
すごい立派な建物。私以外に1家族しかおらずかなり静かでした。
松井秀喜さんが全て自分の資金で作ったらしい。国民栄誉賞を取れば、自分もこれくらいのことをしても角が立たないだろうか笑
このミュージアムの回りには松井農園が立ち並んでいたりと、松井さんの資本が存分に落ちている様子を感じ取ることができました。
北陸を走っているとやけに弁慶に関する史跡が多いなあと思っていたので、後々調べてみると義経と弁慶が平泉に逃げ込む際の通り道だったみたいですね。
この弁慶謝罪の地は、歌舞伎などで有名な勧進帳の話の一つにもある、「安宅の関を通るために弁慶が義経をさんざん打ちのめしその後、涙ながらに義経に詫びた」場所だそうです。
私はあまり鎌倉時代には明るくないのですが、一度義経周りの歴史を調べてみるのも楽しいかもしれません。
日本を各地を旅していると歴史に対する興味が尽きないですね。
県道25号をひたすらに進みます。
このまっすぐの道。風もないからどんどんスピードに乗っていきます。
走行注意の注意喚起が出るほどの気温。でも大丈夫。水分補給と日焼け対策はバッチししているのでまだまだ元気に走れます!
ラストは海沿いのしおさいロードを走り抜けますぜ。
波しぶきを少し浴びながら全く人通りのない道を走るのですが、所々道が砂に埋もれていてタイヤが砂に捕らわれてこけそうになったり・・・。
海岸から離れて市街へ。
徐々に車通りと人通りが増えてきまして、いよいよ金沢の鼓門に到着。
金沢は一度観光で行ったことがあるし、また遊びに行くだろうから今日は金沢観光はなしで直大阪に帰宅します。
帰りの電車は行きと打って変わって激空きでした。
貯めていたアニメを消化しながら3時間の電車の旅を終え、無事大阪に到着。いい汗かいたな…。
3. 実走記録