4.旅のきろく 3日目
最終日は、有馬の温泉街から。

有馬温泉は、六甲山の北側のふもとにある温泉地。
山あいの谷に、旅館や店が集まっている。
昨日の雨があがり、朝から青空が広がった。

古い木造の建物が肩を寄せ合う路地を、のんびり歩く。
日差しは強く、朝から日傘の出番だ。

有馬名物といえば、炭酸煎餅。
有馬の炭酸泉で生地を練った素朴な煎餅で、明治の末ごろに生まれたと伝わる。
有馬温泉をあとに、姫路へ。
こちらも、移動は高速バス。

最終目的地は、姫路城。
駅の北口からは、大手前通りがお城へまっすぐ延びている。
この道は、「日本の道100選」にも選ばれている。
ここから、お城を目指す。
旅の最後は、姫路城。

姫路城は、国宝であり、世界文化遺産でもある。
1993年に、日本で初めて世界文化遺産に登録された。

お堀に架かる木の橋の向こうに、白い天守が見えた。
白漆喰の外壁が、翼を広げた白鷺に例えられ、「白鷺城」とも呼ばれる。
現在の姿の多くは、1601年から1609年にかけて池田輝政が築いたもの。
2015年には、6年がかりの「平成の大修理」を終えている。

近くで見上げると、白い壁の迫力がすごい。
さて、ここで事件。
姫路城を歩いている最中に、父がこけた。
手から流血。
還暦旅行の最後に、とんだハプニングである。
お城は、段差や石段が多い。
足元には要注意だ。
姫路をあとに、東京へ戻る。
最後は、東京駅で解散。
父、母、妹とは、ここでお別れだ。
神戸の街歩き、有馬温泉での還暦祝い、そして姫路城。
盛りだくさんの二泊三日だった。
父の還暦旅行は、手の傷という思い出つきで終わった。
今度は、転ばない旅を計画したい。
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