新潟駅から秋田駅までを自転車で走る旅の1日目です。
1. 今日の天気と気分
2021年8月29日(日)。東京はまだ30℃超と暑い日々が続いていていますが、新潟は最高気温29℃とそこまで暑くなかったです。
また天気にも恵まれて終始風もなく、気持ちよく走ることができました。
2. 実際に走ってみました
今回の日本一周の旅は昨年の北海道ライド以来で、実に1年ぶりです。
輪行の勝手もちょっと忘れかけてしまっていました笑。
最寄りの駅で自転車をまとめて中央線で東京駅まで。そこから上越新幹線で新潟駅を目指します。
新幹線に乗るのも5ヵ月ぶりかぁ。旅のペースが落ちていることを実感してしまいます。
これからのライフイベントを考えると、今までみたいに頻度高く走り回るもの叶わなくなるのかなと思うとちょっと寂しいです。
さて、新幹線がやってきたので乗り込みます。
いつも通り座席の一番後ろのスペースに自転車をすっぽり置くことができました。
東海道新幹線は予めこの特大荷物スペースを予約できますが、上越新幹線や東北新幹線は現時点では予約ができないので毎回早い者勝ち。
早い者勝ちといってもこのガラガラ具合では無駄な気苦労だったかも。
本当は朝ご飯を東京駅で買っておきたかったのですが、時間が早すぎてお店が空いておらず。
車内販売もないから新潟駅までお預けか・・・。
ふと外を見ると良い空が広がっていました。これは走るのが楽しくなってきました。
東京駅を出発して2時間、新潟駅に到着です。
新潟駅万代口の陰でそそくさと自転車を組み立てて新潟駅を後にします。
個人的に交番前で組み立てるのがおススメで、というもの組み立て中に無防備になりがちなリュックサックなどの荷物の盗難を防いでくれる気がするから。
まあ、私のボロボロのリュックサックなんて盗る人もいないとは思いますが笑
組み立ても終わったのでさっそく本日のゴールである鶴岡に向けて出発です。
しばらく新潟市街を走り抜けて行くのですが、信号が多くて足止めを結構食らっていました。
奥に見えるのは朱鷺メッセ。本州日本海側で一番高い建物だそうで。
新潟市街を抜けて少し行くと新潟空港があります。
飛行機とか見れるかなあ、とちょっとばかし期待をしていたのですが道路からは立ち入り禁止の柵しか見えませんでした・・・。残念。
空港のすぐそばには広い川幅の阿賀野川があります。
阿賀野川と言えば第二水俣病を想起してしまうのは私だけでしょうか。
かつてこの川が汚染され周辺住民の方々の生活が蔑ろにされてきた時代から、今ここまで環境に関する法整備が整ったことを考えると歴史というものは面白い。
今ではすっかり綺麗な川ですが、過去を知ると色々と見えてくるモノが違ってきますね。
阿賀野川を渡り先に進むと、自然と足が止まっていました。
海沿いではよく見る景色かもしれませんが、まっすぐな坂を下った先に見える海。堪らないですね。
将来はこういうところに住んでみるのもありかも知れないです。
そんな溜らん景色を持つこの辺りには、ガス田が点在しています。
たしかに新潟は国内でも有数の油田・ガス田があると昔地理の授業で学んだのですが、これのことだったのか。
もっと工場みたいな形をイメージしていたのですが、こんな田畑の中にぽつんとあるとは思ってもいませんでした。
等間隔に10箇所ほどガス田がありましたが、いずれも三菱ガス化学が管理しているようです。
人気のない工場地帯エリアへと入っていきます。
似たような画一的な道に惑わされ何度か曲がる箇所を間違えながらも、たどり着いた先は新潟東港の入口。
東港は、旅客が中心の新潟西港とは違って貨物専用港だそうで見るからに殺風景な場所でした。
一人自転車で走っている私はさぞ浮いた存在だったことでしょう。
港の中にはコンテナが大量に積みあがっていました。
中に何が入っているんだろう。
近くに税関があったのですが、こんなにたくさんのコンテナの中から違法取引を漏れなく取り締まることはできるのでしょうか。
どうやって検査しているのだろう、あとでYouTubeで調べてみようとかそんなことをしばらく考えながら道を走っていました笑。
あ、サトウのごはんの工場がありました。
出発から1時間半を過ぎたところで新潟市を脱出し、新発田市に入りました。
といっても新発田市を走るのは1kmちょっとで、すぐに次の町に入ります。
そこは胎内市。
胎内市は名前から出産祈願に何かしらの御利益がありそうと思ってしまったのは私だけでしょうか。調べてみると胎内川が流れているから胎内市という名前だそうです。
残念なことに胎内市内(海岸沿い)にはこれ!と言った見どころはなく、ただただひたすらに走っていきます。
と、思った矢先です。
目をひく大きな石像を発見しました。立て看板には親鸞像とあります。
ちょっと調べてみると、これは歴史ある石像という訳ではなく温泉施設の主人が立てたものらしいですが、どうして親鸞?
少し疲れたので、はまなすの丘という休憩所で少しだけ足を休めました。
海上の右端に見えるのはおそらく岩船沖油ガス田でしょう。
さて、村上市に入ります。
村上市街は正直観光名所といったものはなく、この場所一番の名所であろう笹川流れまで突っ走ります。
ただ村上市街から笹川流れまでは20kmほどあってそこまでコンビニがないというので、一度補給を取ることに。
補給もできたのでさっそく向かいましょう。
道路標示板にも書かれるほど有名な場所らしいのでちょっと期待です。
まだ20kmもあるというのにすぐそこにあると言わんばかりの看板です笑。
ここからは海沿いをひたすらに走っていきます。
おっと、新潟って熊出るんですね。気をつけないと・・・
まっすぐ伸びる羽越本線。これは絶景ですね!
ここで電車が来てくれればなお良かったのですがそうは上手くいきませんでした。
海にコンクリの島があったのですがこれは何の跡でしょうか。
横には羽越本線が並走しています。
笹川流れまでの道のりは岩場が多く、奇岩が作り出す面白い景色を堪能できます。
これは岩をかち割るように通る道。
今日の昼食は笹川流れの遊覧船乗り場にある、「笹川流れ地魚処天ぴ屋&海カフェ」で頂きます。
中は結構賑わっています。
岩がきがおススメみたいですね。
ただ時価って・・・。お金もそうですが、これからまだ60kmも道のりを残しているので今回は遠慮しておきます。
ということで頼んだのはおにぎりセット。てんこ盛りの魚のに大満足でした。
お腹も一杯になったので肝心の笹川流れとやらを見に行きます。
ここ!という場所は見つけられませんでしたが、おそらくきっとここら辺が笹川流れなんだろう。
笹川流れを後に今度は山形県を目指します。
この意味があるのかないのか分からないトンネルはなんだろう。
塩害実験場なる場所を発見。ここで電線やレールを潮風にあてて実験しているみたいです。
こちらは高さ50m超の鉾立岩。道を走っていて圧倒的な存在感を放っていました。
疲れたのでちょっとコンビニで休憩です。
暑かったのでこの凍ったアクエリアスを背中のポケットに入れて走ることにしました。
意外とこれが涼しくて気持ちい良いのです。
向こうに見えるのは粟島でしょうか。人口370人の小さな島です。いつか行ってみたい…!
あれはなんだろ…。たくさんの人が遊んでいる?
と、思って近づいてみると案山子でした。ここまで巧妙に作られると人間の私までだまされてしまいます笑
まだ山形に着かないのかなーと思いながら綺麗に舗装された国道を走り続けます。
ようやく県境の看板とご対面。
国道から外れて鼠ヶ関集落に入ると、新潟県との県境を強調するような場所が設けられていました。
とりあえず記念にパシャリ。
町中を少し散策すると、義経上陸記念碑というものを発見。
直木賞作家・故村上元三さんがここは義経が上陸した地と決めたらしいですが、実際のところどうなのでしょう。
ここマリンバークねずみがせきは、環境省の快水浴場百選に選ばれてるようで夏は賑わっているそうです。が、今年はコロナで閉場しているとのこと。
出発してから7時間。新潟から111kmの地点までやってきました。
あと30km・・・!
道中見つけた豚とこけし。
こちらは暮坪の立岩。岩の裏手に鳥居があったのですが、何の神様が祀られているのでしょう。
そして今度は塩俵岩。自転車でないと通り過ごしてしまいそうな名所でした。
実際何が有名なのか調べても良く分からずでしたが…。
鶴岡市街まであと少し!最後のラストスパートをかけるべく、アイスを食べて猛チャージ!
140kmの道のりを経て鶴岡に到着!
街を走っていて思ったのですが、鶴岡は駅から少し離れた場所が栄えているみたい。
鶴岡城跡周りが栄えていて、駅周辺はちょっと寂しい感じでした。
ホテルにチェックインして、まずは大浴場で汗を流す。
この瞬間が本当に堪らない!
夕飯はどこにしようかな、と思って地図をみてみると評価の高い地元のチェーン店を発見。
今日はここにしよう!ローカル感があってよいですね。
この一杯が堪らない!早く寝て明日の秋田までの道も頑張ろう。
3. 実走記録