こんにちは。
今回の旅では水戸をスタートし、いわき市までひたすら海沿いを北上していきます。
本当は3日くらいで仙台まで行きたかったのですが、仙台から水戸に戻る手段が思いつかなかったので今回は日帰りでいわきまで行って戻ることにしました。
これが3月だったら常磐線も全線開通して電車ですぐに戻れるはずだったのですが…。残念です。
1. 今日の天気と気分
2020年2月23日(日)。天気晴れ。最低気温3℃、最高気温14℃。
少し暖かくなってきたかな、といった感じで冬を感じられる最後のサイクリングとなりそうです。
ただ花粉という面ではもう春が来ていますね…。まだ大丈夫だろうと思ってネックウォーマーを鼻まで当ててやり過ごそうとしたのですが、全然効かない…。サイクリングが終わって電車に乗っている間は地獄でした。
2. 実際に走ってみました
おそらく水戸から自転車で旅するのはこれが最後なんだろうな、と感慨に浸りながら出発です。
キレイに晴れていますが、風が強いのが気になります。
まずは国道6号線北上して、途中海に向かって国道245号線に入ります。わざわざ国道245号線に出るのは東海原発を見てみたかったから。
どこで国道6号線を外れればいいのかな、と探りながら走っているとなーんかシュールな女の人の像が私の目を引きました。
目を引いたものはとりあえず写真に収める。ということでこの一枚。
東海村。日本で二番目に人口の多い村とのこと。
村というともっとこう山奥の田舎のイメージがありますが(私の思い込みでは…)、ここ東海村はそんな感じではありませんでした。
ふと、街並みをとってみました。国道と国道を結ぶ県道沿いの景色です。
あとこんな看板が。原発に限らず何事にもいろいろな見方や意見があって面白いですね。
おっと、見えてきました。東海原発です。
正門前まで降りて来ました。写真には写っていませんが、守衛さんが常に門の側で警戒しており、ちょっと近付き難いオーラを放っていました。
原子力科学研究所の前。こちらも自衛隊駐屯地前みたいなオーラを放っております。国の財産である研究者とその成果が詰まっているんでしょうね、きっと。
久慈川を越えるとそこは日立。言わずと知れた企業城下町ですね。
少し右に視線を持っていくと、茨城港が見えます。大きな貨物船が泊まっています。
ここに来るまで知りませんでしたが、茨城港は日本において重要な役割を果たしており、日産の輸出港として賑わっているようです。
おさかなセンター。
ちょっと坂を登ったところから臨む茨城港。水平線が傾いちゃってます。カメラの腕はまだまだです…。
日立灯台が見えました!
すぐ下を覗くと砂浜でトレーニングをしている野球部の姿がありました。元気よくダッシュしている姿に感化されて、私も負けじと自転車を漕いでいきます。
日立駅に併設されている海が望めるカフェ。ガラス張りでとてもオシャレな感じ。
実は1週間前に車で遊びに来てここでお茶しましたが、結構な人で賑わっていました。最近YouTubeで話題のまちピアノも置いてあり、おっちゃんがなんか曲を弾いていました。
駅からすぐのところから工業地帯っぽい風景を拝むことができました。
一際「聖徳太子」の文字が目をひくこの館山神社。
何か有名な神社なのかなーと思ってスマホで調べてみると、大した情報はなく、現地にも由緒書きがないので詳細は不明。
こうした謎めいた神社に足を留めて思いを馳せるのも自転車旅の乙なところです。
すごい急な階段が奥まで続いています。ビンディングシューズを履いていると、こういう急な階段を登り降りするのが大変なのが難点ですよね。面倒だったので今回は下から見上げるだけで、登りはしませんでした。
茨城の一番端っこの北茨城市に入ります。ここの港でお昼を食べよう、と考えているところで面白い神社を発見しました。
ここです。線路沿いに鳥居があったので「あれっ」と違和感を感じて自転車を止めてみました。二匹の狛犬もちょこんと佇んでいます。
よくみると奥に参道が見えます。しかし手前には線路を横断しないでくださいとの立て看板が。
ただ右に目をやると別の鳥居を見つけることができました。あそこから入るのですね。
電車が通る前はきっとここがメインだったのでしょうか。
今回も事前の調査で目を付けていた場所でお昼を頂きます。
ここ、大津漁協直営市場食堂です。
混んでました。来る途中、抜かせれたバイクツーリング集団も先にここに来たりして、やはりここら辺では有名な場所だったようです。30分くらい待ったでしょうか、ようやく名前が呼ばれたので席に着きます。
こちらが海鮮丼。1200円くらいだったでしょうか。具の一つ一つが濃厚で美味しかったです。
お昼を食べたあと、おなかの調子を整えながら流して走っていると海岸沿いに出ました。
うーん、今日はやっぱりいい天気です!(風は強いですが…)
下の勿来海岸に立っている鳥居はもう少し潮が満ちてくると完全に海に入るようですが、今回は足まで見えてしまっています。
そして左手に見える白い建物は、火力発電所です。
何度も言いますが、風が強くて強くて心が折れそうになりました。風速10m、本当は危なくて自転車で走っちゃいけない気もしますが、折り返すも何もないのでひたすら目的地まで走ります。
まだ国道6号線沿いを走ります。
適当なところで国道6号線を抜けて、港の方に走ります。少しすると、小名浜埠頭が見えてきました。鉄橋がずーんと続いていて、何を運んでいるのか気になります。
埠頭も抜けるとこんどはお魚さんぽい建物を発見。
正面に回ってみました。うん、お魚さんですね。中は水族館になっているみたいです。ここ一帯はアクアマリンふくしまといって、商業施設があつまっている場所になります。デカいイオンも併設されていて、結構賑やかな場所でした。
海と言えば、タワー、灯台。定番です。今回も例に漏れず巡っていきます。
まずはいわきマリンタワー。先ほどのアクアマリンふくしまから急な坂をえっさほっさ登るとたどり着くことができます。
高さ60mなので大した高さではありません。
しかし、立っている場所が高台なので絶景が拝めます。タワーの足元からでもこの景色。
お次は塩屋埼灯台。先ほどのタワーから10kmほど北に行ったところにあります。正直、ふもとまでいく気力と体力がなかったのでこの位置からの見学。
「喜びも悲しみも幾年月」という映画の舞台にもなったそうで、美空ひばりの歌碑がふもとには建っているそうです。見てませんが…。
また何度でもいいます。風が強い。ここが一番の心折れるポイントでした。
いくら足を回しても進まない。時速10kmちょっとしか出ない。自分の脚力のなさが八割がたを占めると思いますが、残り二割は絶対風のせい。
この風の強さ、写真では伝わらないのがもどかしい…。
周りに建物も何もないから風を遮るものがなくて、もろ自分にぶつかってくる。どんな風も向かい風に感じてしまうから不思議。
風との格闘を続けること1時間。町が見えてくる。そして駅が見えてきた!
本当はいわきまで100kmくらいを想定していたのですが、実際に走ってみるとやっぱり結構オーバーしてしまうものですね。120km走りました。これくらいの距離が心に余裕を持てて走れる限界の距離なのかなーと思います。
駅に着いた後はカフェで電車が来るのを待ちまして、常磐線で水戸まで戻りました。水戸生活も残り1週間、さいごにいい思い出を作れたかなと思います。
それでは!