朝起きてふと窓を開けると、なんか見たことがない大きさの氷柱が。さすが東北、氷柱もスケールが違う。
眠い目をこすりながら、朝食会場へ。
普段はあまり朝食を取らないので、朝からお腹いっぱいです。
今日は秋田の乳頭温泉まで行く、大移動日。
絶対に電車に乗り遅れないように、時計に常に気を配りながらの旅が始まります。
まずは大石田駅から新庄駅へ向かいます。
行きと同じく宿のバスで大石田駅まで行き、そこから奥羽本線で東京方面とは逆の新庄行きの電車に乗ります。
改札は行き同様に混雑。しかしみんな東京行の新幹線に乗るので、私たちがいるホームはガラガラでした。
ホームで5分ほど待つと、二両編成の電車が到着です。大石田でこの電車に乗る人は私たちと学生さんの一人だけでした。
車内はこんな感じで、旅行者と地元のひとが数人乗っていました。
おじさんが旅行者と大きな声で世間話をしていたので、内容が気になってしまいましたが結局何の話をしていたのか良く分からず。
30分ほどで新庄駅に到着です。
この駅で大曲行きの電車に乗り換えるのですが、それまで時間があるので昼食を取って時間を潰します。
少し早いですが、ここ新庄駅で昼食を取ることにします。
駅の改札を出ると、巨大な人形がお出迎え。
きてけろくんもマスクをしてお出迎えしてくれました。(誰…?)
駅前はタクシーも停まっていない、ちょっと寂しい感じでした。平日だからこんなものか。
お昼は事前に下調べをしていた、駅に併設している蕎麦屋さん。
鴨が有名みたいで、食べログの口コミ通りとても美味しい蕎麦でした。駅ナカだからといって侮るなかれ。
蕎麦に満足したらお次はお土産エリアへ。
日経新聞で「後継者不足で人気お土産銘菓が廃業」、という記事で取り上げられていた”あじさいせんべい”を発見。
新聞で取り上げれらていたお店のあじさいせんべいはもう品切れで買えませんでしたが、他のお店のあじさいせんべいを購入。
あとで電車の中で頂こう。
電車が来るまでまだ時間があったので、駅に併設していた漫画ミュージアムに足を運びました。
入館料無料、特に手続きもなく自由に入れるスペースで、いろいろな漫画を自由に楽しめます。
ハンターハンターの作者、富樫さんが描いたイラストが飾られていました。ここ新庄は富樫先生の故郷だそうです。
ほかにも、三月のライオンのイラストも。作者のお母さんが新庄出身で、よく訪れていた縁で描いたとか。
ほかにも懐かしい漫画をぱらぱらと流し読みをして時間を潰していたら電車の時間が近くなったので駅のホームへ向かいます。
雪がねりッとくっついた電車がもうすでに私たちを待っていました。
新庄からは大曲まで鈍行列車に乗って2時間弱、そして大曲からは秋田新幹線で田沢湖駅まで20分かけて向かいます。
大曲までは鈍行でガタゴト進んでいくのですが、ボックス席が設置されていたのでくつろぎながら電車の旅を楽しめます。
先ほど買ったあじさいせんべいをさっそく食べます。ほんのりバターが聞いていて美味しい!
電車はずーっと真っ白な平原を突っ切って走っていきます。
最初30分は見慣れない光景にずっと目を奪われていたのですが、それ以降はちょっと飽きてきてしまい、しまいには寝てしまっていました。
そして寝過ごすことなく、大曲駅で下車。
ここでの乗り換え時間が短かったので、ちょっと急ぎ足で新幹線ホームへと向かいます。
真っ赤な新幹線に乗り込み、20分だけ走ります。
短い時間だけ新幹線になるなんて、なんか贅沢している気分です。
田沢湖駅に到着しました。
おおきな竜がお出迎え。
駅舎を出るとウェルカムボードが。手作り感が満載です。
そして前に回ってみると・・・
こやつ、顔があるぞ(‘_’)
田沢湖駅周辺のお土産さんに入ったりして時間を潰し、乳頭温泉行のバスを待ちます。
ようやく来たので乗り込みます。
だいたい10人くらい乗っていて、みんな乳頭温泉に向かう観光客のようでした。
さすがに銀山温泉ほどの賑わいではなさそうです。
田沢湖駅から15分くらい走ったところで田沢湖を見ることができました。
最初、田沢湖も観光しようと考えていたのですが、調べてみると周りのお店はしまっているし、これといった観光スポットもないのでバスの窓から眺めるだけで十分と判断。
アルパこまくさという停留場で宿のバスに乗り換えます。
そしてさらに15分ほどバスで揺られると本日ともなる宿、鶴の湯温泉 山の宿に到着です。
長い長い移動を終え、ようやく宿にチェックイン。
鶴の湯温泉は本館と別館があり、今回私たちは別館の方に泊まります。
別館の方が新しいと聞いていたので、無機質な感じをイメージしていたのですが、ご覧の通りとても温かみのある宿内でした。
受付から長い廊下を歩いて、おかみさんに私たちが泊まる宿まで案内してもらいます。
部屋に到着。荷物を置いて、ちょっと休憩…。ずっと電車とバスに乗っていただけですが、疲れました。
ふと目に入ったガムテープ。ここカメムシが良く出るのでしょうか…。冬は出ないですよね。
チェックインの時にもらった別館と本館を結ぶバスの時刻表を見て、本館にある鶴の湯温泉に入る時間を決めます。
鶴の湯温泉のメイン風呂は人気かつ混浴。日が傾いたあたりが周りの目も気にならなくていいかな、と思い5時くらいに本館へ向かいます。
本館についてバスを降りると、写真でよくみる鶴の湯温泉の光景がそこにはありました。
本館の受付で入浴のための手続きと帰りのバスの予約をします。
あまり混んでない印象でした。
受付の横で宿の夕食で出されるであろう飲み物が、流水で冷やしてありました。
くう、早く飲みたい!
案内図を見て、目指すは混浴露天。みんなここに入るために遠路はるばるやってくるとのこと。
この機会を逃すわけにはいかないです。
脱衣所は男女別れています。奥が女性で手前が男性です。
混浴露天はこんな感じでした。
脱衣所への道から普通に露天風呂を見ることができます。
この日は、男性客が5名ほど入っていました。うち3名は外国人でした。コロナになってから外国の方が珍しくなってしまいましたね…。
ちなみに女性はいませんでした。正確には、目に入るところにはいませんでした。彼女曰く、脱衣所と露天風呂との間にある、内湯に数人いたみたいです。彼女もそこにいたみたいです。どうやら直前になって露天まで入る勇気はなかったみたいです。
実際は湯気がもくもくと上がっていて、お湯も白濁色で肩までお湯につかっていれば心配ご無用といった感じでした。
ただ観光協会の人たちがどかどか入ってきて、公式HP用の動画を取り始めたので確かに女性は入るのはハードル高かったかもです。
お風呂からあがると外はもう真っ暗です。めちゃくちゃ美しいじゃないですか。銀山とはまた違った雰囲気です。
これはとってもいい写真!
鶴の湯温泉を堪能した後は、夕食です。
今更ですが、これが山の宿の入り口です。夜ということもあって森の静寂さに今にも飲み込まれそうな感じでした。
部屋に戻ってすぐ夕食会場へ。
囲炉裏飯です。
囲炉裏を囲んでご飯を食べると、非日常感も相まってありきたりな食材もいつもとは違った味がする、気がします。
名前は忘れてしまいましたが、この宿で一番高かった日本酒。
そしてこちらは山の宿名物の鍋。この鍋が出されたことにはお腹いっぱいだったのですが、出汁が美味しすぎて無限に食べれてしまいました。
今度は宿の温泉に入ります。
なかなかいい感じの貸し切り風呂です。露天はここだけで、あとは貸し切りの内湯が一つあります。
貸し切りだとこういうことができて良いですね。
お風呂でぽかぽか、ご機嫌で部屋に戻ります。
そして、即寝ます。