【胆振・渡島】Day2 昭和新山と洞爺湖をめぐる【自転車】

北海道サイクリングの2日目。この日は室蘭を出て昭和新山と洞爺湖を経由して長万部、八雲と走ります。

1. 今日の天気と気分

今日は2020年9月5日(土)。

晴れた!とは言い難い天気でしたが、雨は一度も降りませんでした。

気温も昨日と同じくらいの25度くらいで風はそこまで強くなく、走るにはまあ問題なしといった感じでした。(昨日と同じフレーズ)

2. 実際に走ってみました

8:30 (0km)
室蘭を出発

朝6時に起きて少しだけぼーっとしながら、ビジネスホテル特有の、整然とした朝食ビュッフェを開場一番に頂く。

朝一だというのに朝食会場はほぼ満席で、しかもほとんどがおじさん。室蘭の金曜夜はビジネスホテルに泊まるおじさんたちが多いのでしょうか。

ちょっときついめのサイクルウェアがさらにきつく感じるくらいに朝食を食べて、8時にホテルを出発。

部屋の中に自転車を持ち込んでOKという、とても親切なホテルでした。

さて、今日はどこまで走るかというと、八雲町という小さな町です。

長万部よりもさらに30km離れたところで、ここからちょうど100kmくらいといったところでしょうか。

今日も頑張って走っていきます。

9:02 (8.0km)
ちょっと遠くから室蘭を望む

市街地を抜けて少しすると、後ろに室蘭が位置する絵鞆半島を望むことができました。

とっても、どんよりとした雲が覆いかぶさってしまい、半島の最高所である測量山は見えませんね…。

さて室蘭と言えば、日本でも有数の重工業地帯であり、中でも鉄鋼所は有名です。

鉄鋼所から伸びていた線路の支線がいい感じだったので思わず撮ってみました。今はもう使われていない路線のようです。

室蘭は北海道の中では比較的まだ過疎化は進んでいませんが、それでも工業の衰退を肌で感じてしまう光景が所々で見受けれました。

何とかしたいです。

9:14 (11.9km)
緊急速報メールでびっくり…!

室蘭の西に位置する、伊達市に入ります。

最終日の函館市までは、最後の「市」になります。他は全部「町」や「村」ですから。

この伊達市という名前は、実は仙台藩の伊達氏から取られたみたいで、明治時代に仙台藩の分家にあたる亘理伊達氏がここに集団移住をしたことが、この名前の礎になっているようです。

うんちくはここまでとして、

伊達市に入るといきなり持っていた2台のスマホが一斉に不気味な音で鳴り始めました。

一周、地震!?と思って急いでスマホを確認すると、どうやら避難訓練メールのようです。

この手の通知は、普段はうざったいなあと感じてしまうのですが、

その土地のことを何も知らない旅人にとってみると、その市町村の避難情報を受動的に手に入れることができるのでとっても心強い。

まわりがこんな人気のない場所だとなおさらです(笑)

10:32 (33.1km)
いざ昭和新山へ参らん

人気ないエリアを抜けて、市街地にやってきました。

どこの町ともあまり変わりのない、こじんまりとした町です。

今まではずっと海沿いを走ってきたのですが、ここからは海沿いではなく、ちょっと内陸の方に進むことにします。

目指すところはと言いますと、

昭和に突如として現れた、昭和新山です。

でん!

先ほどの平坦な道からこの昭和新山のところまであっさりスキップしちゃっていますが、ここに来る途中は結構ハードな上り坂で、また途中「熊目撃情報あり」の看板を見るたびに無言で黙々とペダルをこぐという肉体的にも精神的にも堪える道のりでした。

10:53 (37.6km)
お次は洞爺湖で写真撮影

昭和新山から先は下り坂。

洞爺湖が見えてきました…!

恥ずかしながら、昭和新山と洞爺湖がこんなに近くに位置しているなんてここに来るまで知りませんでした。

そもそも昭和新山に行ったのも、途中で案内板を見つけ、意外と近いことを知ってふらっと立ち寄っただけでした。

洞爺湖の近くまで着いたのですが、どこから見ても絶景だったので写真をどこで撮ろうかめちゃくちゃ迷いました。

さすがサミットが開かれた場所だけあって、風光明媚な香りがしますね!

基本、湖って上から見るときれいだけど実際に近くで見ると大したことないな、ってなるパターンが多いのですが、洞爺湖とは全く違いました。

11:27 (43.8km)
洞爺湖をつなぐ三富トンネルを下ります

湖畔にあったコンビニで軽くエネルギー補給をして、洞爺湖を後にします。

このトンネルが洞爺湖と海沿いの国道までつなぎます。

この2km弱のトンネルが2本続きます。

普段ならびくびくしながら通るのがトンネルの常ですが、ここは余裕をもった幅で歩道が整備されており、怖い思いをせずにトンネル内を走行することができました。

11:54 (48.8km)
道の駅でちょっと休憩

洞爺湖のあった洞爺湖町のお隣、豊浦町です。

調べてみたのですが、あんまり語れるところがなかった町ランキング三位には入ります。

といったら失礼か…。

道の駅がありました。

豊浦の道の駅から先20kmくらいはおそらくもうコンビニとかないので、ここで飲み物補充とトイレを済ませます。

道の駅を出るとちょっと目を疑う光景が。

君はいったいどこから来たんだい?

いろいろな想像が膨らむ光景でした。

お、案内板にようやく「函館」の文字が。果てしなく先だと思っていたこの旅のゴールが見えてきましたね。

ここまではずっと国道を走っていたのですが、より海沿いを走りたかったので大岸あたりから脇道に逸れることにします。

この、ザ・田舎感が堪らない。こういう場所が故郷って言ってみたいなあ。

今にも上から石ころが落ちてきそうな場所を走り抜けます。

このトンネルは昔使われていたのでしょうか。それとも途中で掘るのをやめたのかな…?

礼文という駅にやってきました。このこじんまりした無人駅、堪らないですなあ。

しかもちょうどいいかんじに特急が来てくれました。

13:28 (71.4km)
上昇高度200mの山を越えます

また国道37号線に合流して、本日一番の山越えに挑みます。

一人自転車で走っていると、時々やってくる車の中から物珍しそうにこっちを見てくる方々によく出会います。きっと、こんな道を自転車で走るもの好きもいるんだなあとでも思われているのかもしれません。

トンネルが見えました。

トンネルがあるってことは、もうここが最高点なのかな…?

そんなことなかった!

トンネルの先もまだまだ登ります。

すこし心が折れかかったその時、黒松内町にはいってすぐ、ほら、先に最高点っぽい峠のピークを視認することができました。

ようやく登り切ったー!

高度は243m。貧脚の私にしてはよく登りました。あとはここから下るだけです…。

14:24 (90.0km)
お昼ご飯を目指して走る走る…

ここから2,3kmはずっと下り坂です。いやー気持ちいいいい!

長万部町は古くからアイヌの先住地で、江戸時代になると松前藩の支配を受けるようになった結構歴史のある街です。

坂を下る途中、長万部の街並みを見ることができました。

といってもどんよりとした雲が覆いかぶさっていて少し残念です…。

下り坂のボーナス区間が終わり、静狩から長万部の市街地まではひたすら一本道が続きます。

実は洞爺湖からここまで何もお腹に入れておらず、早くエネルギー補充をしなくては…ということで無心でひたすたらに自転車を走らせました。

市街地に入るとセブンイレブンを発見!高カロリーのモノを…!

いかにもエネルギーの塊みたいなものを買いました。駐車場の隅で一人モグモグと遅めの昼食を頬張ります。

16:04
必殺、輪行…!

お腹にサンドイッチと丸ごとバナナを放り込んで、謎の達成感に包まれました。

うーん、今日これ以上走るか…?足もパンパンだし、何といってももう頭がお休みモードはいちゃったし…。

よし、ここからは輪行しよう!

といってもここは長万部。

特急以外の普通電車は1時間に1本くらいしか走っておらず、ついさっき電車が行ってしまったので、次の電車が来る1時間を数少ない長万部のカフェでコーヒーをすすりながら過ごすことに。

撮った写真を整理したりとしていたらいつの間にか電車の時間。

急いで駅まで行き自転車を輪行袋に詰めて、1両しかない室蘭本線に乗り込みます。

ローカル線に乗るというのも、旅の醍醐味の一つですよね。

疲れたと思ったら潔く輪行!この旅のスタイルに結構満足しています。

17:00
本日のゴール、八雲町に到着

八雲町に着いてまず真っ先に本日の宿泊先へ。

今日はここのゲストハウスです。

本当は二段ベッドの共用スペースだったのですが、空いていたので個室に泊まることにしました。

個室でも4000円。安いですね!

先にシャワーを浴びて着替えて、夜ごはんを食べに行くついでにちょっと八雲町をちょっと散策してみます。

あの先が八雲駅です。結構頻繁に貨物列車が走っていました。

田舎特有の、音楽が流れる商店街です。ずっと音楽がながれていました。

今日は駅近くのまるみ食堂で夜ごはんをいただきます。

ここの名物という、二色カレー。

八雲町は太平洋と日本海の両方に面している唯一の自治体なのですが、この2色のカレーは太平洋と日本海を表現しているみたいです。

うーん、美味しい!ボリュームもあって大満足でした。

さてさて、今日の旅はここまで。明日は八雲町から渡島半島の東端、恵山岬まで行ってきます。では。

3. 実走記録

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